あれ?SNSシェアボタンが少ないなぁ…
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こんにちは!トクシル(@tokushiru)だよー
王様ランキング良かったけれど、ネットの意見は賛否両論だなー
当記事のエビデンス
I’m not your inspiration, thank you very much | Stella Young(ステラ・ヤング: 私は皆さんの感動の対象ではありません、どうぞよろしく)
https://www.youtube.com/watch?v=8K9Gg164Bsw
アニメ「王様ランキング」公式サイト
https://osama-ranking.com/
当記事で使用している画像は全て公式サイト及び公式Xから引用したものです。
感動ポルノとは、オーストラリアのステラ・ヤング氏が2014年4月にTEDに出演した際に提唱した言葉です。彼女の言葉を借り、トクシル的にまとめると以下のような定義となります。
物語のあらすじは以下の通りです。
主人公の「ボッジ」は、生まれながら重度の難聴かつ非力であることから、王位継承第一位ながら、側近や国民から認められていなかった。王にふさわしい強さを求めカゲ一族の友達「カゲ」と共に冥府の国へ出発し、非力な人でも強くできるという師匠デスパと出会った。ボッジは修行の末、持ち前の洞察力とレイピアを使用した相手の急所を狙う戦い方を習得した。また、師匠デスパーはボッジの勇気が真の強さであることを伝え免許皆伝をした。その後、母国ボッス王国のピンチに駆けつけ、側近や国民に生まれ変わった強さを見せ、見事に母国のピンチを救った。
当記事では、感動ポルノとしての視点から「王様ランキング」を考察し、肯定派と否定派の両方の側面から考えていきます。
作品を見た中では、マイノリティ(社会的な少数派)を連想させるキャラクターが他の作品より多いと感じました。
重度の難聴であり、発語がままならない。また呪いによって、非力で筋肉がつかない。
絶滅させられたカゲ一族の唯一の生き残り。
旅先でボッジ暗殺未遂の責任をとり、右手首を自ら切断。後に義手を装着。
後に魔獣との戦闘で左目と左足膝下を失う。
過去シーンにおいて、村人から拷問を受け、両手等を失う。
中性的な女性。ホッジの母であるヒリングの護衛をした(画像左)。
3つの頭を持つ突然変異的な大蛇。1つの頭は欠損し、目は1つの頭の片目だけ残っている。
ダイダが会った全盲と重度難聴のあるボッス王国のキャラクター。
まだあるかもしれませんが、このくらいでしょうか。
これらのキャラクターが物語の終盤に総出演し、感動的な結末を迎えることから、感動ポルノだ!という意見になっているかもしれません。
障害を克服する話ではないんですけどね笑
王様ランキングの世界では、マイノリティへの支援と認知が進んでいるシーンが多いです。例えば、
などのシーンがあります。
特にドーマスの義手は非常に精巧で、世界観として、技術や知識が高いことを示しています。
感動ポルノの定義に当てはまるようなマイノリティは、王様ランキングの世界ではマイノリティではないかもしれません。
第11話にて、弟ダイダはボッジの修行を見て「ボッジは(障害があって)弱者だから指導が甘いのでは?」と指南役のベビンに伝えました。それに違和感を覚えたベビンは、ボッジよりも重い障害のある国民に会うために、城の外へ出ました。
ダイダ様、あなたが仰る「弱者」がいました。ボッジ様より数段上の。あの男は耳が聞こえない上に、目も見えません。
なぜ、ああいった人間が存在するんだ…。俺だったら即自ら命を…。
それは、同じ境遇ならば生きていく自信がないということですか?ならば、彼はそれを乗り越え、今を生きている「強者」ですな。
それは屁理屈だ!おれは…。
第11話のシーンから引用
こうした考え方からも、マイノリティや階級の違いを超えて、一人の生き方をリスペクトしている姿勢が伝わってきます。王宮の人間が一国民の障害を把握している時点で、マイノリティに対して深い理解があることが分かります。
タイトルにもある「王様ランキング」は、以下の項目を査定し、世界の王をランキング化したものです。
ボッジの母国ボッス王国では「パワー」が強さである価値観が根付いています。
特に火事を消化するシーンは、ボッジがコップで消化、弟ダイダがバケツで消化、父ボッス王がとてつもなく大きな桶で消化したシーンがあり、パワーこそが強さであることが強調されていました。
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しかし、物語終盤では、様々な強さが出てきます。
どれも「強さ」に該当するでしょう。
強さとは何なのかという問いに対して、様々な強さに触れて「自分に合った強さ」を見つけることの重要性を伝えています。これが王様ランキングの伝えたいテーマだと考えます。
運営者は、マイノリティを感動のコンテンツとして過度に使用することは反対の立場ですが、マイノリティの活躍に感動するコンテンツはあってよいと考える立場です。
そもそも、マイノリティという言葉は、国や社会の文化によって大きな影響を受ける不安定な概念です。例えば、日本人は日本ではマジョリティですが、アフリカではマイノリティになります。
多様性の観点から考えると、限度はあるもののコンテンツにも多様性を求めるべきです。私たちユーザーはコンテンツを選択できるため、嫌なら視聴しないという選択ができます。だからこそ、一方的に作品を特定の価値観で批判するのは控えた方が良いと思います。
私は王様ランキングを見て感動しましたし、2期もみたいと考えています。もちろん、感動ポルノ肯定派の人の意見も尊重されるべきですが、批判する前に一回立ち止まり、よく考えて意見してほしいです。
特別支援の観点で作品を見ると、素晴らしい支援者たちがいます。
ボッジの通訳担当。ボッジの言葉を通訳し、コミュニケーション面を支援している。なにより信頼できる友人としてボッジのメンタル面を支えている。
当初はボッジの可能性を否定していたが、それもボッジを危険から保護することが目的だった。終盤では考えの変化が見られ、ボッジの可能性を信じ、やりたいことに対して背中を押す存在になった。
ボッジに読唇術を教えたことによって、コミュニケーション面における情報弱者から脱出する支援をした。
ボッジの能力を見極め、適切な成長プログラムと武器を提供した。たった3ヶ月で花瓶を持ち上げられない非力さから、技術と知識で岩を破壊するまで成長させ、ボッジの自己肯定感を向上させた。
これらの支援者たちは、種族を超えて、人格者であることが分かりますね。
おすすめの作品だよー
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