当記事のエビデンス
先日、4月の体育教科会(体育の先生が集まる会議)で、確認の意味でDCDの話題を出しました。
若い講師の方もいましたし…
すると、

ん、DC?なに?



知らんなー
おいおい、うそだろ…まさかベテランも知らないとは…


というわけで、今回ブログで「DCD」について解説することにしました。
子どもに関わる上で大事な知識なので、ぜひ知っておきましょう!
DCDとは?
DCD(発達性協調運動症)とは、発達障害の一つです。←ここめちゃくちゃ大事。
大きな病気やケガがないのに、運動の不器用さが極めて大きい障害のこと。
ここでいう「運動」とは、
- 運筆
- 衣服の着脱
- 食事や歩行
といった動作も含みます。そうです、スポーツに限らないんです。
近年の研究では、「頭の中に描いた動きのイメージ」と「実際の体の動き」がうまく協調できない、脳の機能障害(内部モデル障害)が関係している説が有力です。
発達障害の一つであるのも納得ですよね。
つまり、
DCDの子にとって運動のつまずきは、「やる気がない」とか「努力不足」ではないです。
それどころか、周囲からのアプローチ次第では、二次障害として「うつ病」を引き起こす可能性すらあります。
では、実践的な内容として、
「DCDの疑いがある子」にボールの蹴り方を教えてみましょう。
アセスメント(状況把握)
そもそも、ボールを蹴ることが「怖い」「痛い」と感じているかも。
DCD=運動が上手くなりたいと思っているとは限りません。
そんな場合は、
やわらかいボールから練習を始めることや、蹴っても痛くない箇所はどこか確認する作業といった支援が必要です。



あれ!骨にボールを当てたら全然痛くない!
運動の動作分析
「ボールを蹴る」という動作は、意外と複雑なスキルが集まっています。
そのスキルを言語化して伝えることも重要。
蹴る動作の中で、片足立ちになるタイミングはどこ?
そもそも蹴る動作は、膝を曲げるの?伸ばすの?
ボールを見るの?前を見るの?それらをどのタイミングで見るの?
どうやってひねるの?腕の位置は?ひねるタイミングはどこ?
どこで力をいれるの?抜くの?
こうやって細かく分析すると、子どものつまずきポイントが見えてきます。
スモールステップで練習
「できた!」という成功体験が、運動の上達にはとても大事です。
小さな成功を積み重ねるイメージ。そう、スモールステップですね。
例えば、
目線の位置、上半身の使い方、足の力の入れる場所など
力の出力のメリハリ、タイミングなど
ボールと足が当たる場所、蹴った力に対するボールの勢いなど
「ステップ」なので、順番に練習する必要はないです。実態に応じてって感じで。
余裕のある練習環境の用意



みんなに見られている、いそいでボール蹴らなきゃ…
こんな状況では、大人だって緊張してうまく動けませんよね。
DCDの子どもにとっても同じ。
運動が得意な体育の教員やスポーツ指導者こそ、DCDの子の立場になって考えましょうね。