DSM-5では、「知的能力障害」という名称であり、「発達期に発症し、概念的、社会的、および実用的な領域における知的機能と適応機能の両面の欠陥を含む障害である」とされています。
内山登紀夫.現在の知的障害者に関する国際的な診断基準と最近の知的障害概念の検討
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…もう一回言って
分かりやすく言うと、
- 知的能力の発達が同年代より低い水準にある
- 生活に何かしらの支障が生じている
という理解でOK。ただ、これに当てはまる=知的障害という発送はダメです。
下記の判断基準に基づいて複数の検査で多面的に障害の程度(軽度ー最重度)を判断します。
「IQ」だけでは判断することは絶対ありません。
- 知的機能の困難さ(IQ)
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知的機能とは、考えたり、問題を解決したり、計画を立てたりする力のこと。たとえば、勉強したことを理解や経験からの学習が難しい場合がある。これは、知能検査で数値が低い(IQ70未満)ことで確認される。
- 適応機能の困難さ(生活能力)
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適応機能とは、日常生活の中で自分で行動したり、社会の中で責任を持って生活したりする力のこと。これに困難さがあると、周囲の人の助けがないとコミュニケーションや社会参加、自立した生活をすることが難しくなる。
また、こうした困りごとは、家庭や学校、職場、地域社会など、さまざまな場面で見られる。
- 発達期の発症
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知的機能と適応機能の不十分さは発達期(18歳未満)に生じる。